本当にうっとうしい
寝静まった夜に耳元からブーンと音がして一瞬で眠気が覚める。
その音を聞いただけで体にかゆみを感じてしまう。
この暑くてたまらないこんな時期にあいつは音を立ててやってきた。
その名は蚊である。
蚊は高速で羽を羽ばたかせているがその羽音は人間が不快になる高い周波数を発している。
血を吸う目的は産卵に必要な栄養を摂取するためらしく
これを許してしまえば繁殖してしまうため見つけたらなるべく駆除しておきたい。
上記のことを踏まえれば血を吸うのはメスのほうでありオスは血を吸わないことがわかる。
理解できても部屋に侵入してきた蚊がメスかオスなのか
一般の目線では見分けがつかないはずだ。
部屋の中に侵入したのがオスの方だったとして羽音が不快になるし
蚊だからこそ血を吸われてしまうという心理が働く。
それが就寝中の夜中であればいったん目を覚まし
寝る間を惜しんで明かりをつけて蚊の駆除に専念してしまう。
これを毎年、夏になれば恒例行事としてやっている。
ハエより飛行速度は遅いので空中で両手で強くバチンと手拍子したり
片手で握りつぶしたりもできるため駆除が容易なのが幸いではある。
それでも蚊は小さくてすばしっこいため侮れない。
飛んでくる蚊を目で追うも視界から一瞬でも消えてしまうとすぐに見失ってしまう。
諦めて明かりを消して横になっても、また耳元にブーンと音がして
その都度起き上がって明かりをつけて蚊の駆除を再開してしまう。
ブーンと耳元で音がしたらすぐに起きるのではなく耳や顔の辺りを叩いたり、
暴れてみてむやみやたらに手拍子してたまたま駆除できたらなと何度も思ったか。
蚊の駆除に成功した時に血が付くことがあり血を吸っていた蚊つまりメスだとわかる。
自分の血を吸っていた蚊を駆除できれば仕返し成功ということでスカッとする。
もし自分の血じゃない誰かの血を吸った蚊を駆除した場合は
血を吸われた誰かがその蚊の駆除に失敗し逃して悔し思いをしていたのだろうと勝手に思い込み
自分はその誰かの仇を取ってやったぞっと誇らしくなる。
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